カーテンにボーダーの組合せると・・・

カーテンの端に他の生地でアクセントをつける「ボーダー」についてご紹介します。

今回のお客様(女性)からのご相談は次のようなことでした。
1)賃貸なので、壁に絵や飾りをつけることができない。
2)現在のカーテンは淡い水色の無地のため寒々しい。(ちなみに購入時期は夏とのこと)
3)カーテンから冷気が入ってくるので、部屋が寒い。
4)カーテンを替えて明るく温かみのある部屋にしたい。
5)予算は5万円以内。

お部屋の写真を見せていただきましたところ、該当するお部屋の広さは6畳くらいでした。
窓の大きさは一間(W180×H180㎝)
建具(ドア類)と床フローリングはダークオーク色。壁紙は無地の白系。
照明は電球色(ちなみに白色→昼白色→電球色の3タイプがあり、矢印の方向いくにつれて温かみのある色になります)

女性であることと、現在の無地のカーテンに寒さを感じていたことで柄がプリントされた生地をご紹介することにしました。
プリント柄の代表格である花柄をご覧いただきました。
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こちらはイギリスのWAVERLYのコレクションです。(¥6,195/m(¥4,521/㎡)・137㎝幅)
イギリスらしい落ち着いた雰囲気です。もっともポピュラーなデザインとです。
次はフランス製の生地をご覧いただきました。
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こちらはフランスのmftaのコレクションです。(¥5,900/m(¥2,107/㎡)・280㎝幅)
フランスの特徴であるはっきりとした色調のエレガントなデザインで、当店の直輸入アイテムです。
直輸入することで、国内流通の通常輸入品より価格は約半分になります。

数年のトレンドカラーであるパープル系であること、柄がはっきりとしていること、デザインがエレガントであること、WARVERLY社の半分の価格であることから後者のmftaの生地をお選びになりました。

生地巾が280㎝なので、W200㎝のカーテンを作るためには、400㎝前後なければプリーツを取ることが出来ないため、たくさんの生地を必要としてしまいます。
つまり、280㎝の生地を2枚使うと560㎝になり、価格もさることながら560-400=160㎝が無駄になってしまいます。
280㎝の生地を有効かつ無駄にしないためには、幅の足りない分をアクセントボーダーで補う手法があります。カーテンの左右に異なる生地を合体させ、アクセントにする方法です。

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このように、生地の中の1色をあわせることで、イメージが変わって見えませんか。
この中で今回はパープルをお選びいただきました。

また、寒さ対策として裏地を付けることにしました。裏地には遮光性のあるものとないものがありますが、朝暗いのはお好きではないとの理由により、コットン100%の遮光性のない生地をお勧めしました。
実は、カーテンの断熱性はとても優れており、窓とカーテンとの間に空気層が出来るためお部屋に保温効果をもたらします。生地は厚みと目が詰まっているほうが効果が高いとされています。断熱性だけを求めるのであれば遮光生地のほうが効率がよいのですが、反面、朝でも暗くなってしまいます。

さて、出来上がりはこちらです。
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これは、検品と仕上がりの状態を見るためにお店での様子です。
カーテンを広げるとこんな感じです。
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アクセントのボーダーがいい感じです。
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今回はタッセルを作りませんでしたが、当店では、装飾タッセルもご用意しています。
色が変わるだけでも雰囲気が異なって見えます。
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カーテンの上部はこんな感じです。
違和感なくジョイントされています。
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裏地もしっかりと付いています。コットン素材のため表地にしっかりと沿ってプリーツが出ています。
ちなみに、ポリエステル素材の場合は、形状記憶加工を施し、表生地と裏生地が離れないようにしています。

縫製は、ミシン目が表に出にくいスクイ縫いで仕上げました。
納品はこれからなので、お客様の感想は後日お伝えします。

ルドファンでは、お客様の思いを色々な手法や経験を通じてコンサルティングをさせていただいています。
部屋に占めるカーテンの面積は大変大きいものです。一度掛けると頻繁に掛け替えるものではないだけに私達のアドバイスも力が入ります。

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インテリアファクトリールドファン
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by le-dauphin-inc | 2010-01-31 15:21 | タッセル・フリンジ